プレストン・ノースエンド、夏の大改革へ
お久しぶりです。恐らく約1年ぶりの更新となります。
昨冬多くのキープレイヤーが流出し、アレックス・ニール体制が終焉を迎えた今季のノースエンド。チャンピオンシップ昇格以降最も厳しいシーズンとなっていますが、フランキー・マカヴォイ暫定ヘッドコーチの下選手が奮起し、何とか残留を決めようとしています。
迎える夏、大改革が予想されます。ノースエンドが取り組む必要のある事項を当記事では挙げていきます。
①「ヘッドコーチ」の招聘
アレックス・ニールの解任に伴い、まず今夏新たにチームを率いる指揮官を決めなければなりません。
クラブは「マネージャー」ではなく、「ヘッドコーチ」を求めていると言われています。
新たな指揮官にはまず魅力的なフットボールが求められています。2017年、就任したてのアレックス・ニールが展開したアグレッシブなフットボールは、ファンに大きな期待を抱かせました。消極的で守備的なフットボールとなってしまった感がある現在、多くのファンが内容に不満げな様子です。新たな指揮官はファンを楽しませる必要があります。
続いて、クラブも、ファンも、若手育成に優れた人物を求めています。若手の起用に積極的でないことはニールの一つの欠点でした。選手の育成が進まず、若手の台頭がなかったことがここ最近の戦力ダウンの一因となっている感があります。
超ビッグクラブの関心もある中、2年前クラブレコードに近い額をはたいて獲得したトム・ベイリスのここまでの出場試合数は10ほど。出場した試合では及第点の活躍を見せているとはいえ、です。
さらにファンを怒らせているのは昨季アカデミーからリリースされ、すぐさま宿敵ブラックバーンに加入したタイリース・ドーランの活躍。ノースエンド時代は一度もトップチームで試されることなく放出されましたが、ブラックバーンではトップチームでコンスタントに活躍。今やリーグ屈指の有望株の一人に数えられます。
ヒューギル、ジョンソン、ブラウン、ピアソンらニール体制で活躍した選手を根気強く試合に出して育てたのはグレイソンでした。若手育成の改善は不可欠でしょう。
具体的な名前としては、元ノースエンドのプレイヤー3人がファンから挙がっています。カラム・デイヴィッドソン、ギャレス・エインズワース、そしてマイケル・アップルトンです。プレストンというのは特殊なクラブで、とりわけイングランドの中でも長い歴史と誇りを持ったクラブです。このクラブを率いる重要性を理解した指揮官が大前提として求められており、その意味でこの3人はファンから歓迎され、応援されるでしょう。報道としては未だ信憑性高いものは出ていません。待ちましょう。
②契約延長
今夏も、契約が切れる選手、または契約が残り1年となる選手が数多くいます。動き始める必要があるでしょう。
各選手の契約満了年をまとめると
2024:リース、ホワイトマン、ブラウン
契約交渉に手こずり、数多くの優秀なプレイヤーを信じられないほどの安価で手放してしまった昨冬。クラブはこの教訓から学ぶ必要があります。今までは契約が残り1年となった段階から契約交渉をスタートさせましたが、これでは資金的な利益、結果的な利益両方とも得られないことになります。これは私の考えになりますが、必要な契約満了選手/契約残り1年の選手に加えて、すっかり中心選手となった感のあるライアン・レドソンとの契約交渉も開始させるべきだと考えています。
更にクラブは現在、5人のローンプレイヤーを抱えています(ダニエル・イーヴァセン、リアム・リンゼイ、セップ・ファンデンバーグ、ジェイソン・モルンビー、アンソニー・ゴードン)。出色の出来を見せるプレイヤーもおり、来シーズンに向けて貢献度の高い選手を再び獲得することに動き出すでしょう。
③選手獲得について
契約状況、貢献度から、ローン選手の確保も含めて最低でも10選手を獲得する必要があるでしょう。今季はフリーで市場に出回る選手が数多くいるため、フリーでの獲得が多くなると予想されます。
まずプライオリティに挙げられるのはライトバックです。昨冬ダーネル・フィッシャーが移籍し、本職はジョー・ラファティのみに。ラファティもチャンピオンシップレベルのパフォーマンスをしているとは言い難く、現在はブラウン、ファンデンバーグという本職ではない選手が務めています。
その他にも、ベン・デイヴィスがリヴァプールへのドリームムーブを果たした左CB、ダニエル・イーヴァセンの獲得、ストライカーの軸、若手ウインガー等、書いていくにはキリが無いほどしなければならないことが山積みです。
新たな指揮官が決まってある程度噂が出てきたらまた記事を書こうと思います。どのような方々にこんな記事の需要があるか分かりませんが、読んでくださった方々ありがとうございました。