冬の移籍市場のおはなし
今回は冬の移籍市場についてざっと。
既存戦力
"We won't be selling anybody in January"
— BBC Lancashire Sport (@BBCLancsSport) 2019年11月21日
A straight to the point response from #Preston manager Alex Neil.#pnefc #bbclancssport #bbcfootball pic.twitter.com/yKMpCTwhGM
アレックス・ニールは、冬に誰も売らないと明言しています。主力選手の流出はないでしょう。
今シーズン先発出場のないアストン・ヴィラからのローニー、アンドレ・グリーンは新天地を求めることが濃厚です。既にブレントフォード、シュツットガルト、ズルテ・ワレヘム、ユトレヒト等で争奪戦が行われています。
また、マイケル・クロウ、グレアム・バーク、など余剰戦力の整理もあるでしょう。
ここからは補強ポイントについて。
現在ノースエンドの中で、最も層の薄いポジションです。本職は、フィッシャー、ヒューズ、ラファーティーの3人です。
夏の移籍市場でジョシュ・アールをローンで放出し、ダービーのマックス・ロウの獲得を試みたものの断念。ラファーティーが不慣れなレフトバックを務めながら、出色の出来を見せてなんとか凌いでいたものの…
ついにその層の薄さが試合結果に直結したのがハル・シティ戦。センターミッドフィルダーのライアン・レドソンを不慣れなレフトバックで起用し、ボコボコにされ…(そらそうなるやろ)大敗を喫しました。
絶対に補強が必要なポジションです。
まだ具体的な補強の噂は上がっていません。ローン期間が1月までのアールを戻すという考えもありますが、未だ不透明な状況です。
②ストライカー
こちらも「補強しなければならない」ポジションです。
今シーズンついにエースとして本領を発揮するかに思われたルイ・モルトが第3節でシーズンアウトの大怪我。ジェイデン・ストックリーとデイヴィッド・ニュージェントは確実にチームの力となっているものの、得点数という視点で見れば物足りない。ショーン・マグワイアらの決定力不足も目立つ現段階では、多くの補強の噂が上がっています。
まず挙げられているのがライアン・ブリュースター。
皆さんも名前ぐらいは聞いたことがあるであろう、リバプールの神童です(私は名前しか知らないです。ごめんなさい)。
ただしこちらは争奪戦必至。多くのクラブが獲得に名乗りを上げており、その中にはリーズ、シェフィールド・ウェンズデーといった昇格争いのライバルも含まれます。
続いてイーモン・ブロフィー。
スコットランド代表FWです(響きは良い)。ハミルトン時代はニールの下でプレー。ハードワークを厭わない、積極的な姿勢が持ち味のストライカーです。
ただし求めているタイプのストライカーかと言うと、違う気がします。二桁得点は昨シーズンの一度だけ。今シーズンは未だリーグ戦で3得点。尚ランカシャー・ポスト紙の神ことデイヴ・セドン氏は、この噂を否定しています。
続いてイヴァン・トニー。
ピーターボロの大エース、現時点でリーグ1得点王。裏の抜け出しがとにかく上手く、佐藤寿人みたいなスーパーゴールもちょくちょく決めます。
ただしソースは、ニールのストーク監督就任騒動で色々と物議を醸したアラン・ニクソン氏(Twitterでは、多くのノースエンドファンがブロックされアラン・ニクソン被害者の会みたいなのが作られている)。簡単には信じられないですし、もし本当だとしてもピーターボロは£13m(!)を求めてるとか言われているので、実現可能性は低い気がします。
私が絶対に挙げておきたいのがスコット・シンクレア。
シンクレアはセルティックでほぼ構想外のような状況で、夏にはプレストン移籍の話が持ち上がり、デイヴ・セドン氏の報道もあったものの、最終的には来ず。サンダーランド等の噂もあったものの、結局は残留。
あれから状況は変わっていません。リーグ戦の出場は僅か2試合。流石に今冬は移籍するでしょう。ノースエンドも引き続き興味を持っているに違いありません。デイヴ・セドン氏も完全に否定はしていません。チャンピオンシップでは間違いなくトップクラスになるプレイヤー。ストライカーでないとはいえ、チームの得点力を劇的に高めるでしょう。
その他、ジョンソン・クラーク=ハリス、カボンゴ・ツィマンガが挙げられていましたが、クラーク=ハリスは他のチャンピオンシップクラブに加入する流れになっており、ツィマンガにエースを託すのは流石に荷が重いか。可能性は低いといえます。
ニールは、現有戦力に満足していない可能性があります。夏にはアロ・ムリッチの獲得に動きました。現在デクラン・ラッドがハイパフォーマンスを見せているとはいえ、その好不調の波に懸念が。補強の可能性はあります。
ただし先日、デイヴ・セドン氏から長く伝えられてきたカオイムヒン・ケレハーの獲得を明らかに否定する記事が。ゴールキーパーの補強がない可能性もあります。
補強候補として11月頃挙げられたのがシェフィールド・ウェンズデーのキャメロン・ドーソン。ドーソンは来夏契約が切れ、当時は出場機会を失っていました。
しかし最近状況が変わっています。ドーソンは試合に出るようになり、チームの連続無敗に大貢献。アウルズが昇格のライバルであることもあり、移籍の可能性は、限りなく低くなりました。
この他に具体的な名前はありません。私自身はゴールキーパーの補強は無いと見ています。
④その他
つい先程、ノースエンドのコナー・ギャラガーへの関心が伝えられました。ワクワクしないわけがありません。私が今季のチャンピオンシップで最も注目している選手です。中盤には豊富にタレントが揃っており、プレミアリーグの関心も伝えられているものの、獲得に成功すれば、素晴らしい補強になること間違いなしです。昇格に向けた大きなメッセージにもなります。
現在のノースエンド、恐らくここ10年で最大のプレミアリーグのチャンスが巡ってきています。ここで一歩出し抜くためには、この冬の補強が非常に重要になります。私個人的にはスコット・シンクレアみたいな、試合を決められる選手を求めています。まもなく来る移籍市場、上手くいくことを願うばかりです。