プレストンジャパン

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ありがとう、ギャリー

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先日、フランキー・マカヴォイのヘッドコーチ就任と併せ、ポール・ギャラガーのコーチ就任が発表されました。これに伴い、ギャラガーはプロ選手を引退することとなります。

 

ギャラガーは2007年、そして2013年から2021年までの期間PNEでプレー。それまでの間に色々な出来事がありました。正確無比のキック、独特なフォームのPKで何度も特別な瞬間を生み出してきました。当記事では、まず時系列順にそれらを振り返っていきます。

 

 

「ギャリー」との思い出

2007/08

当時22歳、ギャラガーは初めてPNEに加入。ブラックバーンで18歳の頃から出場機会を勝ち取り、ローン先のストーク(チャンピオンシップ)では二桁得点を記録。しかしノースエンドでは僅か1得点、ローンは冬で終了。この時、後に再びノースエンドに加入し、クラブの歴史に残るようなプレイヤーになるとは誰が想像したでしょうか。

 

 

2013/14

レスターで全く出場機会を与えられていなかったギャラガーは、2013年10月、ノースエンドにローンで復帰します。ノースエンドは前2シーズン、リーグ1で15位、14位と低迷。グレアム・ウェストリーの下でチームは迷走し、2000年代何度もチャンピオンシップでプレイオフに出場、PL昇格を争ったクラブにしては恥ずかしい位置にいました。サイモン・グレイソンが就任しようやく浮上の兆しを見せ、プレイオフ進出を狙える位置につけていました。

挨拶代わりのハットトリック

加入後二戦目、「ギャリー」は早速その実力を存分に発揮します。非常に落ち着き払ったフィニッシュを見せ、ハットトリックを決めました。

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ノースエンドはプレイオフ進出を決め、ロザラムとの準決勝に臨みます。ファーストレグはジョー・ガーナーのスーパーボレーで1-1の同点に。迎えたセカンドレグ、ギャラガーはフリーキックから先制点を決めるも、PNEは立て続けに失点し敗戦。来季もリーグ1で戦うこととなりました。


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このシーズンギャラガーはトータルで10得点12アシスト。中心選手となり、リーグ1のレベルには収まらない類まれなる才能を発揮しました。


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2014/15

レスターとのローン契約を延長しクラブに留まったギャラガー。このシーズンはさらなる活躍を見せることとなります。

ブラモール・レーンでの魔法

前シーズンの雪辱を果たすべく昇格を争っていたノースエンド。しかし年末から突如不調に陥り、カップ戦含め6戦勝ちなしと苦しみました。

ここでチームを救ったのはポール・ギャラガーの右足でした。フリーキックの名手、期待されたようにトップコーナーをとらえ、久々の勝利をもたらしました。

チームはここから連戦連勝。リーグ戦での無敗は最終節まで続き、最終節を前にチームは2位をキープしていました。

しかし悪夢の「コルチェスター・アウェイ」。プレイオフに回ります。

2度目の正直

PNEはチェスターフィールドとの準決勝に勝利し、遂に決勝の舞台へ。やはりここでも「ギャリー」の右足が輝きを放ちます。

 前半開始早々、ギャラガーの正確無比なキックはベックフォードのもとへ。試合の流れを引き寄せる先制弾を奪いました。

 さらに2点目を奪います。ジョン・ウェルシュのタックル、ギャラガーのクロス、ハンティントンの冷静なフィニッシュ。長らく語り継がれる美しいゴールです。

 

ギャラガーは前半で負傷退場してしまいます。ピッチを去る際には非常に悔しそうな素振りを見せていました。

 

4-0とリードし、昇格をほぼ手中に収めた状況で試合は終了間際に。ギャラガーは感極まっていました。彼がどれだけクラブのために懸命にプレーしてきたか、この昇格が彼にとってどれほど嬉しいものだったかが伝わってきます。クラブの誇りをかけてプレーするその姿勢こそ、ファンから愛された所以です。

 

念願の昇格を掴み取ったこのシーズン、ギャラガーはトータルで13得点21アシストを記録。チームの大黒柱として大車輪の活躍を見せました。

 

2015/16

チャンピオンシップへの船出

チャンピオンシップ復帰を果たしたノースエンド。過酷な舞台でシーズン初勝利をもたらしたのも、やはりギャリーでした。

第2節MKドンズ戦。落ち着き払って相手をかわしフィニッシュ。これがノースエンドのチャンピオンシップ復帰後初ゴール、そして初勝利に繋がる決勝点となりました。

 

その後長らく勝利のない期間が続き、降格圏に沈むものの、またしてもギャラガーがチームを救います。得意のフリーキック、そして角度のないところから実に爽快なゴール。個の力で現スリーライオンズのニック・ポープを破り、久々の勝利をもたらしました。

最終的にPNEは11位でフィニッシュ。プレイオフから上がってきた昇格チームにしては、十分すぎるほどの結果です。ギャラガーは41試合に先発出場。このシーズンの奮闘あってこそ、今があるでしょう。

 

2016/17

前3シーズンと比べて出場機会は減ったものの、このシーズンもファンの記憶に残る瞬間を創り出しました。

キックの名手

絶好調ハダースフィールドを迎えた第13節。この試合はまさにギャラガーの独壇場でした。

トム・クラーク、アレックス・バプティストの頭に質の高いボールを供給。最後は自らも決め、ボックス内に常に危険なボールを送り込む能力を改めて存分に発揮しました。

 

 

ダービーマッチでの勇気 

第38節、ブラックバーンとのダービーマッチブラックバーンは残留争いのさなかにありながら好調で、この試合も後半ロスタイムまでリード。ノースエンドは苦戦を強いられていました。

迎えた後半ロスタイム、1本のパスが局面を打開します。ギャラガーのパスはブラックバーンの選手4人をすり抜け、マクギーディの同点弾。勇気あるパスが、劇的な同点弾を生みました。今でも多く語られるゴールです。

ノースエンドは11位でフィニッシュ。チャンピオンシップでの地盤を固めた一年となりました。

 

2017/18

新たな時代へ

サイモン・グレイソン監督がサンダーランドに引き抜かれ、後任にアレックス・ニールが就任。転換期を迎える中、ギャラガーは引き続き重要な役割を果たします。グレイソン時代は前目のポジションを任されることも多かったものの、完全に中盤の底に定着し、セットプレイは勿論、正確なロングパス、そのクリエイティビティでチームに貢献し続けました。

ノースエンドは旋風を巻き起こし、序盤から常にプレイオフ争いに参加。しかし大事な終盤戦、3連敗を喫してしまいます。もう後がない、そんな状況で迎えたリーズ戦、ギャラガーが重要な活躍を見せます。

0-1のビハインドで迎えた後半、ギャラガーはペナルティを蹴り込み同点弾。さらにその直後、マグワイアにピタリと合わせるクロスで逆転弾を演出。勝利へ導きました。

ノースエンドはその後負けなしで突っ走り、最終節までプレイオフの可能性を残すもあと一歩届かず。しかしこのシーズンの躍進は、リーグに大きなインパクトを与え、ノースエンドの復活を印象付けました。

 

2018/19

怪我人が続出し苦しんだこのシーズン。しかしギャラガーは1年通してフル稼働し、年齢を感じさせない活躍を披露しました。

”Brilliant Save By Gallagher!"

第16節、アウェイでのイプスウィッチ戦。72分から途中出場し、交代直後のフリーキックを叩き込んで同点弾。しかし直後、ゴールキーパーのクリス・マクスウェルが不用意な飛び出しで退場してしまいます。交代枠は既に使い切っていました。

GKユニフォームに着替え、グローブをはめゴールマウスに向かったのは…

そう、ポール・ギャラガーでした。

ゴールキーパーとなったギャラガー。さすがのキック精度で質の高いボールを最後尾から供給しました。そして88分。イプスウィッチの強力なミドルシュートが枠に飛びます。なんとギャラガーはこのシュートを弾き飛ばす見事なセーブ!試合はこのまま終了。なんとなんと無失点に抑え、貴重な勝ち点1をもたらすことに成功しました。

プロキャリア通算100ゴール目

アウェイ・ミドルスブラ戦。ギャラガーの記念すべきプロ通算100ゴール目は、なんとも彼らしい印象的なゴールでした。

フリーキック、見事に巻いて、ネットに入れてみせました。実に華麗な、ギャラガーのテクニックを象徴づけるゴールです。

このシーズンギャラガーはリーグ戦40試合に出場。ルーカス・ンメチャに次いでチーム内では2番目の数字でした。34歳という年齢ながらフル稼働し、チームの中心として活躍したギャラガーにはファンから”Like A Fine Wine"といった賛辞が送られました。

 

2019/20

錆びつかないクオリティ

第3節ウィガン戦。シーズン開幕後早速、素晴らしいクオリティを見せてくれました。

ゴールから左45度でのフリーキック、直接狙うには少々厳しいかと思われたものの、トップコーナーを捉えてみせました!本人は「クロスだった」と言うものの、素晴らしいゴールであることに変わりはありません。

”We Are Top Of The League!"

チームは前半戦好調を維持し上位をキープ。勝てば首位に立つ状況で、第15節、ザ・ヴァレーでのチャールトン戦を迎えました。

0-0で迎えた後半、ジェイデン・ストックリーがペナルティをゲット。スポットに向かったのは勿論、ポール・ギャラガーでした。

ゴールに背を向けた状態で後ろへ歩き出し、ペナルティアーク付近で振り向いて走り出す。走り出して力強く蹴ったボールはネットの左隅へ吸い込まれていきました!

このPKが決勝点。ギャラガーは、ノースエンドを2006年以来となるチャンピオンシップ首位へと押し上げました。

 

Last Goal

2月のホーム・ハル戦。前半をビハインドで折り返す苦しい展開も、同点のチャンスとなるペナルティを獲得。蹴るのはもちろん、ポール・ギャラガー。

いつものフォームでボールに向かい、力強く蹴り込んでみせました。在籍期間中ペナルティを外したのはたったの2回。彼が蹴るペナルティには、いつも安心感がありました。

結果的にこれが、プロキャリアでの公式戦最後のゴールとなります。

ノースエンドはこのシーズン常にプレイオフ圏内に位置し、チャンピオンシップ復帰以降最大のPL昇格へのチャンスを迎えていました。しかし未曾有の事態が世界を襲います。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックです。

リーグ戦が再開したのは6月。ファンのいないスタジアムで残り9試合のリーグ戦を戦うことに。ノースエンドは、流れに乗れず、プレイオフ圏内から転落してしまいました。

 

2020/21

ギャラガーは契約を1年延長。「ファンの前でもう一度プレーせずに、このフットボールクラブを去りたくなかった」と発言し、現役ラストイヤーとなるとみられていました。

300 Clubへの加入

ギャラガーはシーズン初頭、カラバオカップでのダービー戦に出場。これにより、ノースエンドでの通算300試合出場を達成し、クラブ歴代25人目の300 Clubへの加入者となりました。まさにレジェンドの証です。

2度目のノースエンド加入時は29歳で、キャリアのなかでは比較的遅めの時期でした。そこから300もの試合に出場したという事実が、彼のプロフェッショナルな姿勢を物語っています。

このシーズンは頻繁にコーチとしても活動。アレックス・ニール解任後は完全にコーチとなり、選手としてプレーすることはありませんでした。

コーチングスタッフのジャージを身にまとい指示を出す姿には、すでに指導者としての風格も感じられました。

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ノースエンドでの通算成績は313試合44得点69アシスト。この男を一言で表すなら、「レジェンド」。それ以外の言葉が思い浮かびません。

 

ギャリーはこれからもノースエンドに居続けます。そしてこれからも、ノースエンドと共にプレミアリーグ昇格を目指し続けます。本当に嬉しいことです。このクラブで、ギャリーがどのように指導者として成長していくか、楽しみで仕方ありません。

 

ギャラガーはランカシャー・ポスト紙に、こう語りました。

「疑いの余地もなく、私はサポーターの前でプレーしたいと思っています。」

「もう一度、観客で一杯のディープデイルで、あのトンネルからピッチに出て、プレイヤーとしての別れを告げたいと思っています。」

この機会が実現することを、心の底から願っています。もし実現したら、たとえ親善試合であろうが、ギャリーのラスト・ダンスをこの目に焼き付けないわけにはいきません。

最後に、ギャラガーがソーシャルメディアに投稿したメッセージを翻訳し、掲載します。

 

「ギャリー」からのメッセージ

「今日私は20年間の選手生活に幕を下ろし、正式にブーツを脱いでプロフットボーラーを引退します。」

「私はプレストン・ノースエンドブラックバーン・ローヴァーズストーク・シティプリマス・アーガイルシェフィールド・ユナイテッドレスター・シティという素晴らしいクラブでプレーしたこと、そして母国の代表としてプレーしたことに喜びを感じています。」

「ずっと無条件の愛、手引き、サポートを与えてくれた家族に感謝しています。」

「過去から現在に至るまでのすべての選手、スタッフに感謝しています。そして、長年良い時も悪い時も応援してくれたプレストン・ノースエンドファンの全てのサポートに特別な感謝をします。私にとってたいへん重要な意味合いがあるもので、本当に感謝しています。」

「近いうちにディープデイルで会えることを願っています。」

「私の愛するクラブで、フランキー(・マカヴォイ)を手助けするファーストチームのコーチとしてキャリアを前に進める機会を与えられたことを光栄に思い、そして感謝しています。」

「次の章に向けて、喜びを感じています。」 ギャリー

 

ありがとう、ギャリー。

プレストン・ノースエンド、夏の大改革へ

f:id:pnejp:20210421231007j:plainお久しぶりです。恐らく約1年ぶりの更新となります。

 
昨冬多くのキープレイヤーが流出し、アレックス・ニール体制が終焉を迎えた今季のノースエンド。チャンピオンシップ昇格以降最も厳しいシーズンとなっていますが、フランキー・マカヴォイ暫定ヘッドコーチの下選手が奮起し、何とか残留を決めようとしています。
迎える夏、大改革が予想されます。ノースエンドが取り組む必要のある事項を当記事では挙げていきます。
 
①「ヘッドコーチ」の招聘

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アレックス・ニールの解任に伴い、まず今夏新たにチームを率いる指揮官を決めなければなりません。
クラブは「マネージャー」ではなく、「ヘッドコーチ」を求めていると言われています。
新たな指揮官にはまず魅力的なフットボールが求められています。2017年、就任したてのアレックス・ニールが展開したアグレッシブなフットボールは、ファンに大きな期待を抱かせました。消極的で守備的なフットボールとなってしまった感がある現在、多くのファンが内容に不満げな様子です。新たな指揮官はファンを楽しませる必要があります。
 
続いて、クラブも、ファンも、若手育成に優れた人物を求めています。若手の起用に積極的でないことはニールの一つの欠点でした。選手の育成が進まず、若手の台頭がなかったことがここ最近の戦力ダウンの一因となっている感があります。
 
f:id:pnejp:20210421222106j:plain超ビッグクラブの関心もある中、2年前クラブレコードに近い額をはたいて獲得したトム・ベイリスのここまでの出場試合数は10ほど。出場した試合では及第点の活躍を見せているとはいえ、です。
 
f:id:pnejp:20210421222207j:plainさらにファンを怒らせているのは昨季アカデミーからリリースされ、すぐさま宿敵ブラックバーンに加入したタイリース・ドーランの活躍。ノースエンド時代は一度もトップチームで試されることなく放出されましたが、ブラックバーンではトップチームでコンスタントに活躍。今やリーグ屈指の有望株の一人に数えられます。
ヒューギル、ジョンソン、ブラウン、ピアソンらニール体制で活躍した選手を根気強く試合に出して育てたのはグレイソンでした。若手育成の改善は不可欠でしょう。
 

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具体的な名前としては、元ノースエンドのプレイヤー3人がファンから挙がっています。カラム・デイヴィッドソン、ギャレス・エインズワース、そしてマイケル・アップルトンです。プレストンというのは特殊なクラブで、とりわけイングランドの中でも長い歴史と誇りを持ったクラブです。このクラブを率いる重要性を理解した指揮官が大前提として求められており、その意味でこの3人はファンから歓迎され、応援されるでしょう。報道としては未だ信憑性高いものは出ていません。待ちましょう。
 
②契約延長

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今夏も、契約が切れる選手、または契約が残り1年となる選手が数多くいます。動き始める必要があるでしょう。
各選手の契約満了年をまとめると
2021:カニンガム、ギャラガー、ボーディン、モルト、ニュージェント、ジネリー、バーク(移籍決定済)
2022:バークヒズン、ポッツ、ヒューズ、ストックリー、ストーリー、ハドソン、ラファティ、バウアー、リプリー、ハンティントン、シンクレア
2023:ベイリス、ハロップ、レドソン、ジョンソン、マグワイアエバンス、アール、オライリー
2024:リース、ホワイトマン、ブラウン
 

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契約交渉に手こずり、数多くの優秀なプレイヤーを信じられないほどの安価で手放してしまった昨冬。クラブはこの教訓から学ぶ必要があります。今までは契約が残り1年となった段階から契約交渉をスタートさせましたが、これでは資金的な利益、結果的な利益両方とも得られないことになります。これは私の考えになりますが、必要な契約満了選手/契約残り1年の選手に加えて、すっかり中心選手となった感のあるライアン・レドソンとの契約交渉も開始させるべきだと考えています。
 
f:id:pnejp:20210421233440j:plain更にクラブは現在、5人のローンプレイヤーを抱えています(ダニエル・イーヴァセン、リアム・リンゼイ、セップ・ファンデンバーグ、ジェイソン・モルンビー、アンソニー・ゴードン)。出色の出来を見せるプレイヤーもおり、来シーズンに向けて貢献度の高い選手を再び獲得することに動き出すでしょう。
 
③選手獲得について
契約状況、貢献度から、ローン選手の確保も含めて最低でも10選手を獲得する必要があるでしょう。今季はフリーで市場に出回る選手が数多くいるため、フリーでの獲得が多くなると予想されます。
 

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まずプライオリティに挙げられるのはライトバックです。昨冬ダーネル・フィッシャーが移籍し、本職はジョー・ラファティのみに。ラファティもチャンピオンシップレベルのパフォーマンスをしているとは言い難く、現在はブラウン、ファンデンバーグという本職ではない選手が務めています。
 
その他にも、ベン・デイヴィスがリヴァプールへのドリームムーブを果たした左CB、ダニエル・イーヴァセンの獲得、ストライカーの軸、若手ウインガー等、書いていくにはキリが無いほどしなければならないことが山積みです。
 
新たな指揮官が決まってある程度噂が出てきたらまた記事を書こうと思います。どのような方々にこんな記事の需要があるか分かりませんが、読んでくださった方々ありがとうございました。

リーグ・オブ・アイルランドにEU各国の有望株が集結するかもしれない件

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先日、ノースエンドはコーク・シティに€500000を支払い、ショーン・マグワイアとアラン・ブラウンの売却条項を取り消しました。更に、今後は提携先となること、買収に発展する可能性が取り沙汰されています。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.irishtimes.com/sport/soccer/national-league/cork-city-confirm-500k-deal-with-preston-over-sell-on-clauses-1.4173136%3fmode=amp

https://www.echolive.ie/corksport/Cork-City-sign-deal-with-Preston-to-allow-cash-come-into-the-club-now-7849d189-882a-4242-b3da-1522e224465a-ds


€500000なら、この2人の移籍金によって、逆にプラスと転じる可能性は十分あります。コークは深刻な財政難に陥っており、この€500000がなければ、相当危なかったとの報道もあります。


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元々ノースエンドはアイルランドのクラブとの関係を近年強めていました。17年冬のダリル・ホーガン、アンディ・ボイルに始まり、ショーン・マグワイア等、ここ3年で5人ものトップチーム選手をアイルランドから獲得しています。トップチームに留まらず、アダム・オライリー、ジミー・コルコラン、ブライアン・マクマナスといったユース年代の選手も獲得しています。コークとは毎年プレシーズンマッチが行われ、友好関係を築いてきました。


ではそもそも何故こんな話が急に出てきたのか。そこにはイギリスのEU離脱が関係してきます。


今までであれば、イギリスのクラブは、FIFAのルールに則り、EUパスポートを持っているならば16歳以上の選手を獲得できました。しかし、今後はEU離脱により、18歳以上でないと獲得できなくなる可能性が出てきます。そこでどうしようか。そう、EU加盟国であるアイルランドのクラブを利用するのです。

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例えば16歳のオランダ人選手を、あるプレミアリーグのクラブが欲しがっていたとしましょう。当然ながら、直接獲得することはできません。そこで、オーナーが同時に所有しているアイルランドのクラブがその選手を獲得します。そして、18歳になった時に、そのプレミアリーグのクラブが獲得します。こうして、18歳未満の選手でも実質的に手元に置くことができるようになるのです。

https://www.google.co.jp/amp/s/amp.independent.ie/sport/soccer/premier-league/brexit-upheaval-puts-irish-clubs-on-uk-radar-37698146.html


アイルランドに目を向けているクラブは、ノースエンドだけではないでしょう。今後、アイルランドリーグにEU各国の有望な若手選手が集結し、注目されるリーグとなるかもしれません。当のアイルランドのクラブはプライドを踏みにじられるような気がして、辛いですが…


19/20シーズン選手名鑑(完全版)

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まずはフォーメーションから。

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時たまに4-1-4-1を用いるときもあります。大抵ポッツがスタメンに入り、インサイドハーフを務めます。


では紹介に入っていきましょう。


見方:背番号 選手名(国籍・リーグ戦出場試合数/得点数(第34節終了時点)・年齢)


〜GK〜


No.1 デクラン・ラッド(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・34/0・29歳)

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いや神。マジで神。今シーズンの彼はキャリアベストとも言えるハイパフォーマンスを披露しています。昨シーズンまではポカが目立ちましたが、今シーズンはそれもほとんど無いような状態。何度も「勇気を与える」プレーを見せているのが、今シーズンの彼です。ヴィーガンのフットボーラーとしても有名。髭は昨シーズンから蓄え始め、ハイパフォーマンスの要因の一つでは?と感じてます(笑)。今夏で契約が満了。契約延長を、全ノースエンドファンが願っています。


No.13 マイケル・クロウ(🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿・0/0・24歳)

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難しい立場に立たされています。かつてライアン・ギグスの下ウェールズ代表に招集された経験を持つキーパーですが、現在は4番手。全ての元凶は昨シーズンのFAカップドンカスター戦(ここで表現するのはやめておきます。まあ見てください)。現在ファンにはネタ要員としてしか扱われておらず、ローンにも出されていない状況。ファンの評価を覆すチャンスが欲しいところですが、それも難しいのが現状です。


No.25 コナー・リプリー(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・0/0・27歳)

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昨シーズン長く所属したミドルスブラを離れ、ノースエンドに加入した、リーグ1での経験が豊富なキーパー。しかし現状では、その実力をフルに発揮できていません。第2GKとはいうものの、ここまでノースエンドの選手として出場した試合では、1試合平均2失点以上を喫しています。ポカも目立ち、大きな不安が付き纏っています。かつてオールダムでリーグ最小失点を記録し、一時FIFAのレーティングが71まで到達した実績のあるGK。復活のチャンスは十分にあるはずです。


No.28 マシュー・ハドソン(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・0/0・21歳)

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今シーズン第3GKへの昇格を果たし、時折ベンチ入りもするアカデミー出身のGK。ローン先で経験を積み、ステップアップを果たしています。契約は今夏で満了しますが、延長のチャンスもあるかもしれません。


〜DF〜


No.2 ダーネル・フィッシャー(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・22/0・25歳)

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不動の右サイドバック。当たり負けしない身体、思い切りのよいタックルが武器。攻撃面でも、今シーズンはロークロスで4アシストを記録するなど、成長を見せています。そして何よりファンを熱狂させるのが、その良くも悪くも熱いプレー。相手選手を苛つかせることもしばしばで、自らがカードを貰うことも多く、毎年2桁のイエローカード数を記録し、今シーズンも既に10枚を超えました。故に欠場が多く、不在時に如何に彼の穴を埋めるかというのはチームの課題の一つです。


No.5 トム・クラーク(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・10/0・32歳)

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チームのキャプテンを務める、センターバックサイドバックをこなす在籍7年目のベテラン。加入直後に決めたブラックプールとのダービーでのヘディングシュートは、今でもサポーターとの間で語り草となっています。ただし近年は衰えが見えるか。スピードあるアタッカーに振り切られる場面が目立ち、サポーターからの評価は低くなっています。ただしまだまだ勝負所での守備は健在。再び活躍する場面が見たいところです。


No.6 ベン・デイヴィス(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・27/0・24歳)

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アカデミー出身のプレーヤーにして守備の軸。元々は左SBの選手で、17歳でノースエンドでのデビューを果たしました。その後燻るも、アレックス・ニールの下CBに本格コンバートされ開花。今やチャンピオンシップ屈指のCBです。真骨頂は読みに裏打ちされたディフェンス。ここ数試合は決定的なシュートブロックを連発し、何度もチームを救っています。間の取り方、そしてタイミング全てが完璧なタックルの見せたのはストーク戦の終盤。DFとしての能力が伝わってくるタックル、是非見て欲しいです。希少な左利きのCBということで、プレミアリーグのクラブからも注目を集めています。


No.14 ジョーダン・ストーリー(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・5/0・22歳)

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エクセター・シティ出身の若手CB。昨シーズン後半はベン・デイヴィスとCBコンビを組み、快進撃に貢献。加入一年目からインパクトを残しました。しかし今シーズンは現在4番手、あまりインパクトを残せていません。空中戦の強さ、セットプレーでの得点力などを備えた、将来有望なCBであるのは間違いありません。チャンスをモノにしたいところです。


No.15 ジョー・ラファーティー(🇮🇪・22/1・26歳)

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今シーズン重要な戦力となっているサイドバック。右サイドが本職であるものの、人材不足により今シーズン初めに急遽左サイドで起用されると、出色の出来を披露。信頼を勝ち取りました。クロス精度はまずまずで、アシストを記録。守備面においても時折軽さはあるものの、粘り強い守備を披露しています。


No.16 アンドリュー・ヒューズ(🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿・16/0・27歳)

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昨シーズンピーターボロから加入した左SB。武器はその高さで、競り合いに強く、サイドを制します。今シーズンはスピードあるアタッカーに苦しむ場面もあるものの、安定したパフォーマンスを見せています。今シーズンはまだないものの、(所定の位置からの)フリーキックも得意で、昨シーズンは2ゴールをマーク。かつてDJをしており、ニューポート時代には、SoundCloudに楽曲を投稿しています。


No.21 パトリック・バウアー(🇩🇪・30/2・27歳)

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ノースエンドでは珍しいドイツ人のセンターバック。前所属チャールトンではプレイオフ決勝で劇的なゴールを決め、昇格を置き土産に今シーズンフリーでノースエンドへと移籍しました。チャンピオンシップのCBでは最高級の空中戦勝率を誇り、セットプレーでも頭一つ抜けたヘッダーで武器に。前所属ではキャプテンを務めるなど、統率力も。クリア数もリーグ屈指で、デイヴィスと不動のCBコンビを形成しています。"Big f**king German"、通称BFGと呼ばれます。


No.23 ポール・ハンティントン(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・8/0・32歳)

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最古参8年目、グレアム・ウェストリーの時代からノースエンドに在籍しているベテランCB。昨シーズン後半から出場機会が激減し、一時は限界説、退団説も囁かれたものの、デイヴィス、バウアーの欠場時に再び価値を証明。ファンの信頼を取り戻しました。走っている姿に見とれてしまうほどのスラッとした体格ながら、当たり負けしない強さを持っています。足が遅く、敏捷性に欠けるのは否めませんが、今シーズンはそれをカバーできています。珍しいカンブリア地方のカーライル出身の選手であることから、ファンからの愛称は「カンブリアン・カンナバーロ」です。He's magic you know, Cumbrian Cannavaro…


〜MF〜


No.4 ベン・ピアソン(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・31/1・25歳)

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ファンから愛される、ディフェンシブミッドフィルダー。その熱すぎるプレー、全身全霊のタックル、そして数多のイエローカードに周囲の目は行きがちです。実際、プレーは危険です。しかしそれ以上に、確かな実力があります。フリーの選手を見つける視野、正確なパス、落ち着いたボールコントロール、素早さ。間違いなくチャンピオンシップ屈指のミッドフィルダーです。カウンター時には猛烈なスピードでピッチを駆け上がります。今シーズンは得点にも絡み始め、3年ぶりのゴールも。シーズン前に彼は、自らの母親が荒すぎるプレーのためにスタジアムに来なくなったことを明かしました。その成果もあってか(?)、今シーズン未だイエローカードは2桁に達せず、退場は0(物凄く危険なシーンは未だたまに見受けられますが)。このままサスペンションによる欠場を最小限に留めてほしいです。


No.7 トム・ベイリス(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・0/0・20歳)

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今シーズンコベントリー・シティからクラブ史上最高額とも報じられる金額で加入した、センターミッドフィルダーの有望株。ボールコントロール・パスセンスといった攻撃的能力に定評があります。しかし全くといっていいほど起用されず、Twitter上では一時 #freeBayliss というタグが流行。結局怪我でシーズンアウトが決定。アレックス・ニールは彼を有望な選手と見なしており、来シーズン以降の飛躍に期待したいところです。


No.8 アラン・ブラウン(🇮🇪・33/4・24歳)

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勇敢さ、万能性、そしてストイックさに溢れたアイルランド代表センターミッドフィルダー。18歳で母国アイルランドからノースエンドに加入し、今シーズンで7年目。未だ20代前半ながら、出場試合数は200試合を超えています。昨シーズンまでの2年間はトップ下で起用され、ゴールを量産しましたが、今シーズンは様々なポジションで起用されています。不慣れなサイドバックで起用されても、安定したパフォーマンスを見せました。ピッチを縦横無尽に駆け回るスタミナ、そして大柄な選手にも突っ込んでいく勇敢さが持ち味。強烈なミドルも併せ持ちます。先日第一子が誕生。おめでとうございます。


No.10 ジョシュ・ハロップ(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・23/5・24歳)

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あのマンユナイテッドでデビュー戦ゴールを決めた、将来を期待される攻撃的MF。昨シーズンは大怪我で早々に離脱し、出場機会は僅かに。悔しさを晴らそうと迎えた今シーズン、開花の兆しを見せ始めています。密集地帯でもスルスルと抜けていくようなボールコントロール、そして強烈なミドルシュート。その能力を発揮し始め、1月にはプレイヤー・オブ・ザ・マンスの候補に。効果的な攻撃のアクセントとなり、レギュラー定着に向け印象的なパフォーマンスを続けています。


No.11 ダニエル・ジョンソン(🇯🇲・23/10・27歳)

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今シーズン攻撃の軸となったMF。昨シーズンまではセンターミッドフィルダーとして起用されるも、守備面での脆さが露呈し、ファンの評価は決して高くありませんでした。迎えた今シーズン、アレックス・ニールがトップ下に固定すると、獅子奮迅の活躍。現在までに、リーグ戦に出場した23試合で、スコアポイント(ゴール+アシスト)は15。4〜5試合に3回得点に絡んでいる計算になります。正確なパス、推進力、ミドルシュートは勿論、驚異的な成功率を誇るペナルティキックでもチームに貢献。8月にはプレイヤー・オブ・ザ・マンスにも輝くパフォーマンスを見せました。ラヒーム・スターリングとは親友で、インスタグラムでは時折交流し、一緒に過ごしている様子が公開されます。また、そのペナルティキックについては普段一切練習をしていないんだとか。天才。


No.12 ポール・ギャラガー(🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿・25/6・35歳)

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ノースエンドの近年の発展に長らく貢献してきたレジェンド。かつてはミドルシュートを武器とするフォワードでしたが、現在は正確無比なパスを供給するセンターミッドフィルダーとして活躍。未だその存在感は絶大で、ファイナルサードへの縦パスの数はリーグ屈指。正確なクロスでもゴールを脅かし、セットプレーのキッカーとしても活躍。特徴的なペナルティキックのフォームを持った選手で、後ろを向いた状態から後方へ歩き、ターンし、走り込んで強烈なシュート。驚異的な成功率を誇るほか、キックが強烈なために止められても高確率で詰めることができます。年齢を重ねていくごとに熟成されていくプレーは、ファンから新鮮なワインのようだと喩えられます。SNSでは、時たまにギターの弾き語りを投稿します。腕前は抜群です。


No.18 ライアン・レドソン(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・6/0・22歳)

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昨シーズンオックスフォードから加入した、エヴァートンのアカデミー出身のディフェンシブミッドフィルダー。激しいプレーが身上で、局面を前に進める縦パスが得意。彼もピアソン同様に警告・退場が多く、いただけないタックルがしばしば。ディフェンシブミッドフィルダーにおけるパス関連のスタッツでは上位に来るような存在なだけに、警告・退場を減らせば、さらなる飛躍が見えてくるでしょう。


No.39 ビリー・ボーディン(🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿・15/2・27歳)

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ブリストル・ローヴァーズでエースとして活躍し、2年前の冬にクラブに加入したサイドアタッカー。加入して半年はプレイオフへあと一歩のところまで躍進したチームに貢献するも、昨シーズンは大怪我で全休。迎えた今シーズン、好不調の波は大きいものの、特にシーズン序盤戦はトリッキーなドリブルからチャンスを作り出し、自らもゴールを決めて貢献。現在は負傷離脱中ですが、確実にアクセントとなる存在だけに、復帰が待ち望まれます。たまに見せるTwitterでのチームメイトとのやり取りは絶品。


No.44 ブラッド・ポッツ(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・21/0・25歳)

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昨シーズン冬にバーンズリーから加入した中盤全域をこなせるミッドフィルダー。今シーズンは調子が良くなく、ファンからは批判に遭っているものの、徐々に改善されています。推進力とペナルティエリアへの飛び出しが武器で、ビッグマッチでは必ずといっていいほど重用される存在です。昨オフにはアンドリュー・ヒューズらとイビサ島に行き、"RIDSDALE"と一文字ずつ書かれたボードを掲げて歩くビキニの女性に囲まれながらシャンパンボートに乗る様子がヒューズによってインスタグラムに投稿され、ノースエンド ファンの笑いを誘いました(RIDSDALE、ピーター・リズデイルは、オーナーのトレヴァー・ヘミングスへのアドバイザーを務める人物)。

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〜FW〜


No.9 ルイ・モルト(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・2/1・27歳)

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スコットランドマザーウェルで実績を残し2年前の冬に加入したセンターフォワード。際立った強さはないものの、ゴールへの嗅覚と確かなシュート技術が光る、ストライカーと呼べる選手。ハードワークを厭わない献身性も併せ持ちます。今シーズン、第2節でゴールを決め、幸先のよいスタートを切るも、その一週間後に大怪我。リハビリが続いており、シーズン最終盤に切り札として復帰できることを祈っています。ピッチ外では慈善活動に熱心。様々な方向へ支援を行っています。


No.20 ジェイデン・ストックリー(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・20/2・26歳)

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2018年、イングランドのプロリーグで最も多くの得点を決めたストライカー。その長身を生かした競り合い、落とし、ヘディングから多くの得点が生まれます。戦術の核となる試合も多く、このようなタイプのストライカーがチームに彼一人というのも相まって、非常に重要な存在です。足元の技術も悪くなく、先日はブラウンの決勝ゴールをクロスでアシスト。出れば高確率で結果を残す、頼れる存在。今後も鍵となる存在です。


No.24 ショーン・マグワイア(🇮🇪・32/4・25歳)

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17/18シーズンには終盤にゴールラッシュを見せ、ノースエンドの躍進に大きく貢献したアイルランド代表ストライカーも、今シーズンは低調。相変わらず多くのチャンスを作り出し、ドリブルやその敏捷性は健在でチームに貢献していますが、シュートが入りません。シュート数はリーグ屈指も、奪った得点は僅かに4。最近の試合ではスーパーセーブを食らうなど不憫ともいえる場面も目立ちます。とにかく、一点取れば変わるでしょう。再びゴールラッシュを見せてくれるでしょう。とにかく一点が待ち望まれます。昨シーズンはTwitter上に彼の綺麗すぎる眉毛の写真が投稿され、フットボールファン中の話題をさらいました。

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No.29 トム・バークヒズン(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・32/9・26歳)

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爆発的なスピードが武器のウインガー。1トップで起用される場面も。今シーズンはゴールへの嗅覚が冴え渡り、リーグ戦シーズン二桁得点も間近。スピードに乗った状態でのプレー精度はお世辞にも良いとは言えませんが、止まった状態でのシュートは一級品。ブラックバーンとのダービーマッチでは、素晴らしいコントロールシュートを決め、ゴール・オブ・ザ・マンスに輝きました。ダービーマッチでの得点率は驚異的で、チーム屈指の人気選手。怪我をほとんどしないタフさも魅力で、常に重要な戦力となってくれる存在です。南アフリカ代表の資格を有している説が長らく浮上していますが、動きがあったりなかったり。よく分からない状況です。


No.31 スコット・シンクレア(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・8/1・30歳)

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プレミアリーグでの豊富な経験を持つビッグネームで、かつノースエンドのプレミアリーグ昇格へのラストピースとなるべき存在。この30歳のウインガーは、この冬新たな挑戦としてプレストンにやって来ました。早速積極的な姿勢を見せ、古巣スウォンジー・シティ相手に初ゴールを記録するも、未だに本領発揮には至っていない印象。試合を経るごとにパフォーマンスは向上していくでしょう。まだ我慢が必要です。実力は圧倒的。シーズン最終盤にかけて必ずその能力をフルに発揮してくれるはずです。


No.35 デイヴィッド・ニュージェント(🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿・19/1・34歳)

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昨夏13シーズンぶりにプレストンに帰還した、かつてのノースエンドの英雄。2回プレイオフに導き、ノースエンド所属の状態ではあのサー・トム・フィニー氏以来のイングランド代表でのゴールを果たした、あの若いニュージェントが、大ベテランとなってついに帰還しました。かつての得点力とスピードはないものの、ハードワークし、2列目以降の選手を引き立て、未だ試合の流れを変えることができます。貢献度は数字以上です。


ノースエンドにとって、大きな昇格のチャンスとなっている今シーズン。こんな選手たちと、一緒に昇格したい!という気持ちは物凄く強いです。皆さんも、是非応援してみませんか。想像以上に様々な面で魅力が詰まったクラブです。

残りリーグ戦は12試合。1試合1試合の重みが増してきます。虎視眈々と、ノースエンドは昇格を狙います。上に食らいついていくことがまずは必要となります。今のチームなら出来るはずです。

ストライカー問題

冬の移籍市場終了。

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さて、補強した選手はスコット・シンクレアたった一人。前記事での私の希望が叶いましたね(笑)。めちゃくちゃ嬉しいです。早速初ゴールを決め、量産体制に入りそうな勢いです。


ただし、ストライカーの補強には失敗しました。ショーニ・マグワイアの不調が今季は目立ち、明らかな補強ポイントでしたが…


ということで、今回は残りシーズン誰がストライカーを務めて、どうやって昇格を目指していくか話していきます。


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まず現在の一番手はトム・バークヒズン。

本来はサイドアタッカーの選手です。しかし現在はシンクレアの加入、そしてハロップの好調によりストライカーで起用されています。

持ち味は爆発的なスピード。前線をかき回すことができます。シュート精度も悪くなく、今季は間もなく二桁に迫る勢い。しかし背負うプレーは得意でなく、どちらかというとサイドの方で生きるプレイヤーではないかと感じています。


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二番手にはデイヴィッド・ニュージェント。

他のストライカーに比べ上回っているのは2列目とのコンビネーション。かつてのスピード、ドリブルはありませんが、2列目の選手と連動して崩すというシーンが今季は多く見られます。決定力にも衰えが見られますが、未だ重要な役割を果たすことができます。先日のストーク戦では途中出場から経験を生かし各選手をリンクアップさせ、試合の流れを変えました。


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続いてジェイデン・ストックリー。

2019年イングランドのプロリーグで最も多くの得点を挙げた男。現在のスカッドの中で、唯一「競る」ことを得意としているストライカーです。その競ったこぼれ球や落としからチャンスが生まれます。ボールの供給役であるポール・ギャラガーと共存することで、持ち味が発揮されます。リーグ2同様に得点を量産するのは難しい気がしますが。


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そしてショーニ・マグワイア

今シーズンは苦しんでいます。シュート数はリーグ屈指も、挙げた得点は僅かに4。ショーニが得点を挙げていれば…というシーンが今シーズンは多く。シュートまで持っていく能力は確かにあります。2シーズン前は24試合の出場で二桁得点を挙げた選手。どこかで一点取れれば、復調のきっかけを掴めるかもしれませんが…


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最後にルイ・モルト

シーズン序盤、第2節ウィガン戦で素晴らしいパフォーマンスを見せ、飛躍のシーズン到来を予感させました。しかしその1週間後に、ACLの大怪我を負ってしまうことに。今シーズン中に復帰できるかどうか不透明ですが、最終盤大きな力になってくれる可能性があります。



現在のノースエンドには、間違いなく得点を量産できる!というストライカーはいないものの、バリエーションは豊富です。如何にして得点に繋げていくか、臨機応変な対応が必要となります。そして現有戦力の奮起も必要となってきます。

冬の移籍市場のおはなし

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今回は冬の移籍市場についてざっと。


既存戦力

アレックス・ニールは、冬に誰も売らないと明言しています。主力選手の流出はないでしょう。

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今シーズン先発出場のないアストン・ヴィラからのローニー、アンドレ・グリーンは新天地を求めることが濃厚です。既にブレントフォードシュツットガルト、ズルテ・ワレヘム、ユトレヒト等で争奪戦が行われています。

また、マイケル・クロウ、グレアム・バーク、など余剰戦力の整理もあるでしょう。


ここからは補強ポイントについて。


サイドバック

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現在ノースエンドの中で、最も層の薄いポジションです。本職は、フィッシャー、ヒューズ、ラファーティーの3人です。

夏の移籍市場でジョシュ・アールをローンで放出し、ダービーのマックス・ロウの獲得を試みたものの断念。ラファーティーが不慣れなレフトバックを務めながら、出色の出来を見せてなんとか凌いでいたものの…

ついにその層の薄さが試合結果に直結したのがハル・シティ戦。センターミッドフィルダーのライアン・レドソンを不慣れなレフトバックで起用し、ボコボコにされ…(そらそうなるやろ)大敗を喫しました。

絶対に補強が必要なポジションです。

まだ具体的な補強の噂は上がっていません。ローン期間が1月までのアールを戻すという考えもありますが、未だ不透明な状況です。


②ストライカ

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こちらも「補強しなければならない」ポジションです。

今シーズンついにエースとして本領を発揮するかに思われたルイ・モルトが第3節でシーズンアウトの大怪我。ジェイデン・ストックリーとデイヴィッド・ニュージェントは確実にチームの力となっているものの、得点数という視点で見れば物足りない。ショーン・マグワイアらの決定力不足も目立つ現段階では、多くの補強の噂が上がっています。


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まず挙げられているのがライアン・ブリュースター

皆さんも名前ぐらいは聞いたことがあるであろう、リバプールの神童です(私は名前しか知らないです。ごめんなさい)。

ただしこちらは争奪戦必至。多くのクラブが獲得に名乗りを上げており、その中にはリーズ、シェフィールド・ウェンズデーといった昇格争いのライバルも含まれます。


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続いてイーモン・ブロフィー

スコットランド代表FWです(響きは良い)。ハミルトン時代はニールの下でプレー。ハードワークを厭わない、積極的な姿勢が持ち味のストライカーです。

ただし求めているタイプのストライカーかと言うと、違う気がします。二桁得点は昨シーズンの一度だけ。今シーズンは未だリーグ戦で3得点。尚ランカシャー・ポスト紙の神ことデイヴ・セドン氏は、この噂を否定しています。


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続いてイヴァン・トニー

ピーターボロの大エース、現時点でリーグ1得点王。裏の抜け出しがとにかく上手く、佐藤寿人みたいなスーパーゴールもちょくちょく決めます。

ただしソースは、ニールのストーク監督就任騒動で色々と物議を醸したアラン・ニクソン氏(Twitterでは、多くのノースエンドファンがブロックされアラン・ニクソン被害者の会みたいなのが作られている)。簡単には信じられないですし、もし本当だとしてもピーターボロは£13m(!)を求めてるとか言われているので、実現可能性は低い気がします。


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私が絶対に挙げておきたいのがスコット・シンクレア

あのスウォンジーセルティックのエースです。

シンクレアはセルティックでほぼ構想外のような状況で、夏にはプレストン移籍の話が持ち上がり、デイヴ・セドン氏の報道もあったものの、最終的には来ず。サンダーランド等の噂もあったものの、結局は残留。

あれから状況は変わっていません。リーグ戦の出場は僅か2試合。流石に今冬は移籍するでしょう。ノースエンドも引き続き興味を持っているに違いありません。デイヴ・セドン氏も完全に否定はしていません。チャンピオンシップでは間違いなくトップクラスになるプレイヤー。ストライカーでないとはいえ、チームの得点力を劇的に高めるでしょう。


その他、ジョンソン・クラーク=ハリスカボンゴ・ツィマンガが挙げられていましたが、クラーク=ハリスは他のチャンピオンシップクラブに加入する流れになっており、ツィマンガにエースを託すのは流石に荷が重いか。可能性は低いといえます。


ゴールキーパー

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ニールは、現有戦力に満足していない可能性があります。夏にはアロ・ムリッチの獲得に動きました。現在デクラン・ラッドがハイパフォーマンスを見せているとはいえ、その好不調の波に懸念が。補強の可能性はあります。

ただし先日、デイヴ・セドン氏から長く伝えられてきたカオイムヒン・ケレハーの獲得を明らかに否定する記事が。ゴールキーパーの補強がない可能性もあります。


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補強候補として11月頃挙げられたのがシェフィールド・ウェンズデーキャメロン・ドーソン。ドーソンは来夏契約が切れ、当時は出場機会を失っていました。

しかし最近状況が変わっています。ドーソンは試合に出るようになり、チームの連続無敗に大貢献。アウルズが昇格のライバルであることもあり、移籍の可能性は、限りなく低くなりました。

この他に具体的な名前はありません。私自身はゴールキーパーの補強は無いと見ています。

 

④その他

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つい先程、ノースエンドのコナー・ギャラガーへの関心が伝えられました。ワクワクしないわけがありません。私が今季のチャンピオンシップで最も注目している選手です。中盤には豊富にタレントが揃っており、プレミアリーグの関心も伝えられているものの、獲得に成功すれば、素晴らしい補強になること間違いなしです。昇格に向けた大きなメッセージにもなります。


現在のノースエンド、恐らくここ10年で最大のプレミアリーグのチャンスが巡ってきています。ここで一歩出し抜くためには、この冬の補強が非常に重要になります。私個人的にはスコット・シンクレアみたいな、試合を決められる選手を求めています。まもなく来る移籍市場、上手くいくことを願うばかりです。


デイヴィッド・ニュージェントがプレストンに描く過去と未来

デイヴィッド・ニュージェント…

彼はイングランドをかけてプレーする…

かの有名なプレストン・ノースエンドを代表して…

アンドラ戦で…

彼はスコアラーとなった…

そして今夜またゴールを決めるんだ、ニュージェント!



2006年5月5日、エランド・ロードプレミアリーグ昇格をかけたプレイオフの準決勝、ファーストレグ。先制点を決めたアウェイチームの歓喜の輪の中心にいたのは、デイヴィッド・ニュージェントだった。



2019年10月5日、ディープデイル。リーグ戦第11節。ゴールを祝福する若手選手の側にいつもいたのは、デイヴィッド・ニュージェントだった。



プレースタイルは、「あの頃」とは何もかもが変わっていた。

リーズ守備陣を蹂躙したあのスピードはもうない。あの突破力はもうない。

しかし代わりに得たものがあった。

「経験」である。

最前線から味方を生かせる。ゲームをコントロールできる。そんな老獪なフォワードにあのニュージは成長したのだ。


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2005年1月。19歳の無名の青年が、当時4部のベリーから、プレストン・ノースエンドに加入した。その名は、デイヴィッド・ニュージェントである。

この青年はプレストンという町中にその名を轟かすことになる。

加入して間も無く、この青年は瞬く間にプレストンの主力選手となる。

中盤まで中位を彷徨っていたクラブが、プレイオフに進出した。

レイオフ準決勝ファーストレグ、ダービー・カウンティ戦。奇しくも後に所属することになるクラブ相手に、先制点を決める。そのまま決勝に進出した。

しかし…ウェストハムに敗れ、惜しくも涙を呑んだ。スコアラーはあのボビー・ザモラだった。


迎えた翌シーズン。クラブは当時のFWの大黒柱、リチャード・クレスウェルをリーズへ放出する。更にニュージに背番号10を与える。当時20歳の彼にはますますエースとしての重責がのしかかった。

ニュージの成績は一見及第点ではあったが、大いに満足できるものではなかった。何ヶ月も無得点になることもあった。負傷にも苦しんだ。チームは負けなかったものの、引き分けが続いた。エースとしての働きを十二分に果たせたとは言い難いものだった。

ニュージはラスト9戦をほぼ欠場。その間チームは快進撃を見せ、プレイオフ圏内を確保した。ニュージも最終戦で復帰した。


そして前述のリーズ戦。あの細かいタッチのドリブルで相手を何人も抜き去り、自らネットに沈めた。10年後も、クラブの人々の心の中に残り続けるゴールだった。

しかし…最終的にはリーズに完敗。またもプレイオフ敗退。


迎えた翌シーズン。マネージャーのビリー・デイヴィスがダービー・カウンティへ。

そんな状況とは裏腹にチームは連勝を重ね、中盤戦には首位に立った。しかし…それ以降勝ちと負けを繰り返すような戦いぶり。そんな中でもニュージはゴールを量産した。さらに恐ろしいフォワードになっていた。


そして2007年、3月。負傷したダレン・ベントの代わりにイングランド代表に招集されたのは─────────デイヴィッド・ニュージェントだった。


2007年3月28日。エスタディ・オリンピック・.リュイス・コンパニスEURO2008予選、アンドラ代表vイングランド代表。ニュージはアンディ・ジョンソンと交代で後半34分からピッチに立った。


後半、アディショナルタイムに突入して1分。ジャーメイン・デフォーが裏に抜けてシュート。キーパーがセーブを試みるも失敗。ボールはゴールへ転がっていく。そこにライン際で詰めたのは…デイヴィッド・ニュージェント!

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プレストン・ノースエンドの選手がイングランド代表でプレーするのは、1959年、かのクラブのレジェンド、サー・トム・フィニー以来だった。ゴールも同じである。ニュージは、ノースエンドサポーターの心に何十年と刻まれていくような存在となった。


プレストンは、最終盤でプレイオフ圏内から転落。最終節勝利したものの、プレイオフ圏内には届かなかった。


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2007年7月。デイヴィッド・ニュージェントは、ポーツマスFCへ移籍した。その移籍金は£6.00m。プレストンが受け取る移籍金の額としては、歴代最高であった。


そこからニュージは酸いも甘いも味わった。ポーツマスでは苦しんだ。加入初年度はまさかのリーグ戦無得点。プレミアリーグでは活躍できなかった。

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2011年にレスター・シティへ移籍。ゴールを量産し、プレミアリーグへ導き、プレミアリーグ初年度の残留にも貢献した。あの「奇跡のレスター」の基盤を作ったのは彼なのだ。


ノースエンドは激動の時を過ごしていた。10/11シーズンにはリーグ1に降格。そこから2年、そこですら下位に沈んでいた。

サイモン・グレイソンの就任を機に、クラブは再浮上を始めた。そして14/15シーズン、ついにチャンピオンシップへの復帰を果たす。チャンピオンシップにも定着に成功し、グレイソンは引き抜かれるものの、後任のアレックス・ニールはクラブを更に強化、17/18シーズンはプレイオフまであと一歩のところまで迫った。気付けばチャンピオンシップ5年目、狙いは完全にプレミアリーグであった。


クラブが求めていたのは、「経験のある」フォワードであった。フィールドでコンスタントにプレーするベテランプレイヤーはポール・ギャラガーしかおらず、若い選手の中、精神的に支えられる選手が必要だった。


ニュージはダービー・カウンティを契約満了で退団し、フリーの身であった。新たなクラブを探していた。


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時は2019年7月13日。AFCフィルドvプレストン・ノースエンドの親善試合。プレストンのクラブ関係者、更にはポール・ギャラガーと話すニュージをカメラが捉えた。ファンは沸き立った。ディープデイルに帰ってくる。


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数週間後、正式発表。クラブ公式ツイッターは数々の記憶に残るゴールを組み込んだ、加入発表ビデオを投稿した。いいねは2000件を超えた。彼が、ディープデイルに、帰ってくるのだ。昔からのファンは大歓迎した。一方懐疑的な意見もあった。給料が高すぎる、と。


負傷で出遅れた。デビューはディープデイルカラバオカップでのマンシティ戦であった。積極的にトライした。彼自身のプレーは間違いなく意欲に溢れたものだった。


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第11節。ディープデイルバーンズリー戦。ニュージはその懐疑論を跳ね返す、卓越したパフォーマンスを見せた。絶好のチャンスは逸したものの、何度も起点となった。味方のゴールを演出した。長年の経験を得たからこそできたこと。以前のニュージにはないものだった。


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ニュージにはまだ達成できていない目標がある。

「復帰できて嬉しい。私が去ってから長く経ったが、私たちは2度昇格に近づいていて、そして私が戻ってきて、うまくいけば3度目のラッキーとなって、トライし、そしてこのクラブをプレミアリーグへ押し上げられるだろう。」

「私は34歳だが、まだ足は十分に走れる状態にある。監督に選ばれた際には、自分の実力を証明しなければならない。私はただ誰かに取って代わるためだけにここに来たのではなく、チームの一員となって、チームが達成したいことを達成するのを助けるために来たのである。」

プレミアリーグに到達したがっている若い集団だ。うまくいけばポール・ギャラガー、私自身、そして他のベテランの選手たちが同様に、それに向けて若い選手を助けられるだろう。」


ニュージは、このクラブの歴史にまた新たな1ページを刻もうとしているのである。




デイヴィッド・ニュージェント…

彼はイングランドをかけてプレーする…

かの有名なプレストン・ノースエンドを代表して…

アンドラ戦で…

彼はスコアラーとなった…

そして今夜またゴールを決めるんだ、ニュージェント!