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2021/22 プレストン・ノースエンド 選手名鑑

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大変お待たせしました。

 

前回記事で監督が決まったらブログを更新するとは言ったものの、この記事まで更新することはなく、大変申し訳なく思っております。

この記事では2021/22シーズンに臨むにあたり、選手監督その他諸々について紹介していきます。

 

ではまず今季のフォーメーションから紹介。

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SVDBはファン・デン・バーグのこと。スペースの都合で省略させて頂きます

監督マカヴォイが昨季より使用するのは5-3-2。ウイングバックの攻め上がりが鍵となる。離脱者が多くこの先どのような先発メンバーの顔触れになるかは分からないが、現時点ではこんな感じ。

 

それでは選手・監督等紹介に参りましょう。

 

見方:背番号・選手名

国籍・年齢・ポジション・昨季リーグ戦成績

1. デクラン・ラッド

イングランド・30歳・GK・22/0

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年々風貌にワイルドさが増している、チャンピオンシップで実績十分の頼れるゴールキーパー。ここ数シーズンはポカが減り、安定感を増してきた印象。昨季は前数シーズンと変わらず不動の主力として臨んだものの、冬にシーズンアウトの大怪我を負い、途中加入のイーヴァセンにポジションを明け渡す形に。今季開幕スタメンを飾るものの、試合開始早々に脳震盪でピッチを後にする羽目となり、この試合以降イーヴァセンのスタメンが続いている。ここから意地を見せられるだろうか。ヴィーガンだったものの、最近やめたらしい。

 

2. セップ・ファン・デン・バーグ

オランダ・19歳・CB/RB/RWB・16/0

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リヴァプールからのローニー。昨季は冬の加入ながら瞬く間に不慣れなRB・RWBでスタメン定着。持ち味は19歳らしからぬ落ち着いた守備対応と足下の技術。今季は攻撃参加への積極性も日々増しており、ペナルティエリア内に侵入する場面も徐々に増えてきていて、攻撃的なウイングバックと化し始めている印象。もちろん守備面でも対面のサイドアタッカーを封じ込んでゴールキックにする他、決定的なタックルやシュートブロック、ライン際でのクリアも見せてきた。チームが不調でも常にパッションを持ってプレーする選手。オランダU21代表にも選出され、日進月歩の成長を遂げている。

 

3. グレッグ・カニンガム

アイルランド・30歳・LB/LWB・16/1

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昨季カーディフから2年半ぶりに復帰したLB。2015〜18年の前在籍時は、躍進を遂げるチームの中でリーグトップクラスのLBとの評価を受け、プレミアリーグへと移籍していった。故障の懸念があり、前所属時ほどの攻撃性能は鳴りを潜めているとはいえ、出場すれば安定感あるパフォーマンスを発揮。ブラックバーンとのダービーでは鮮烈なゴールを決め、未だにチャンピオンシップで十分通用するLBであることを証明した。今季はジョシュ・アールがLWBの位置で台頭。熾烈なポジション争いは見所の一つだ。

 

4. ベン・ホワイトマン

イングランド・25歳・CM・18/5(ドンカスター) 23/1(プレストン)

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昨冬当時リーグ1首位を走っていたドンカスターから移籍。ドンカスターでは押しも押されぬ中心選手として君臨し、キャプテンも務めた。中盤からの意表を突く正確なパス、セットプレーが持ち味で、昨季をもって引退したギャラガーの後継者との声も。誰よりも積極的にミドルシュートを狙い、浮き球でもふかさずに惜しいシーンを作り出すことができる。1シーズン目はレドソンと中盤を構成し、縦パスなど実力の片鱗を見せたものの、ドンカスター時代に見せてきた中盤からの飛び出し、得点力は未だ影を潜めている感が否めなかった。今季は既に3ゴールを記録。本領発揮はこれからだろう。

 

5. パトリック・バウアー

ドイツ・28歳・CB・12/1

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在籍3シーズン目を迎えるドイツ人CB。20歳でシュツットガルトからポルトガルに渡り、マリティモ、チャールトン、プレストンと一風変わったキャリアを歩んできた。やはりその背の高さは武器で、セットプレーのターゲットとしても非常に優秀な存在といえる。昨季はディフェンスリーダーとして活躍していたものの、シーズン中盤でシーズン絶望の大怪我、その後チームも苦しむことに。迎えた今シーズン、ピーターボロ戦でリーグ戦3連敗中のチームに入ると、いきなりゴールを決め、ディフェンスも見違えるように安定し、彼の存在の大きさを実感させられた。今季チームが安定した成績を残すには、彼のフル稼働が欠かせないだろう。

 

6. リアム・リンゼイ

スコットランド・25歳・CB・13/2

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昨冬ストークからローンで加入し、終盤戦には安定したパフォーマンスを見せ、晴れて今季完全移籍を果たしたスコットランド人の左利きCB。ストーク時代は出場機会に恵まれなかったものの、バーンズリー時代には現ブレントフォードのイーサン・ピノックとコンビを組んで活躍し、ブライトン等多数のクラブから注目を浴びた。空中戦には強いものの、スピードが不足しており3バックの左CBに向いているとは言い難いのが難点。復帰したバウアーにポジションを奪われており、使いどころが難しくなっている感がある。

 

8. アラン・ブラウン

アイルランド・26歳・RB/RWB/CM・38/4

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クラブ在籍9年目を迎えるキャプテン。ユーティリティ性と運動量が持ち味。さまざまなポジションをこなせるものの、一番得意なのはストライカーの近くでのプレーだと思われる。トップ下で起用された18/19シーズンにはおよそ7のxGから12ゴールを叩き出すという神懸かり的な決定力を披露。26歳ながら既にノースエンドで297試合に出場しており、レジェンドの証、300 club入りが間近に迫っている。達成すれば、クラブ史上2,3番目の若さでの達成となるだろう。アイルランド代表にも継続的に招集されており、3月のセルビア戦では元ノースエンドのカラム・ロビンソンが上げたクロスからヘディングシュートを決めた。胸熱である。

 

9. チェド・エヴァンズ

ウェールズ・32歳・ST・17/5(フリートウッド) 21/5(プレストン)

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昨冬に色々あって半ば戦力外となっていたフリートウッドから加入。純粋な実力への疑問、そして何より(最終的に無罪となったとはいえ)強姦の容疑による収監歴があり、獲得時(今もかもしれないが)この契約に関してファンからは厳しい批判の声がクラブに浴びせられた。しかし、ピッチに立つとファンがほとんど予想だにしていなかったであろう活躍を披露。完全に先発に定着し、新たに2年契約を勝ち取ることに。5ゴールという数字以上に、PK獲得やゴールに繋がるスルー、絶えないプレスといった数字に見えにくいところでの活躍が光った。今シーズンは隔離の影響で出遅れ。2トップの層は厚みを増しており、ポジションを取り返す活躍を披露できるだろうか。

 

10. ジョシュ・ハロップ

イングランド・25歳・CAM・5/0(プレストン) 15/0(イプスウィッチ)

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マンユナイテッド時代にデビュー戦ゴールを決めたことで有名なテクニックに優れる攻撃的ミッドフィルダー。2シーズン前にはスーパーゴールを決めてPOTMの候補となるなど、出場機会をそこそこ得ており、1年前には新たに3年の契約を結んだものの、昨シーズンは出場機会に恵まれず、後半戦のイプスウィッチへのローンも散々な結果に。クラブは今季もローンに出そうと画策したものの成功せず、登録メンバーからも漏れてしまった。とはいえまだ25歳、頑張って欲しい。

 

11. ダニエル・ジョンソン

ジャマイカ・28歳・CAM・33/4

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2015年PNE移籍時の移籍金が£50kと破格の安さだったことから未だにチャントとして歌われている通称「DJ」。2シーズン前には12ゴールを決め攻撃的ミッドフィルダーとしてブレイクを果たした。現チームの中では最も創造性を有するプレイヤーで、今季もトップ下に定着。ペナルティキックも得意で、PK戦を除けば昨季レディング戦でセーブされるまでプロキャリア公式戦で失敗したことがなかった。ブラウンの不在時にはゲームキャプテンも務め、欠かせない存在と言えるだろう。昨年はジャマイカ代表デビュー。日本戦には怪我の影響で出場しなかったものの主力に定着し、ゴールドカップにも出場した。来年のワールドカップ出場を狙う。ラヒーム・スターリングと親友であり、度々インスタグラムのストーリーに登場する。

 

12. ダニエル・イーヴァセン

デンマーク・ 24歳・GK・5/0(ルーヴェン) 23/0(プレストン)

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昨季に引き続きレスターからローン。昨季は冬の加入ながら、シーズンMVP候補に挙げられる活躍。ロザラム時代にも指導を受けたマイク・ポリットGKコーチとの再会も好影響をもたらしたのか、神懸かり的なシュートストップを連発した上、クロスやセットプレーへの対応も安定しており、常に安心感が感じられた。2015年に在籍して出色の活躍をし、後にイングランド代表の正GKとなるピックフォードと比較する声もあり、キャプテンのブラウンも「今まで一緒にプレーした中で最高のGKの1人」と大絶賛。今季もローンながらチームに留められたことは非常に大きいだろう。昨季の活躍を持続させられれば、デンマーク代表入り、そしてプレミアリーグでの活躍も夢ではないかもしれない。イヴェルセンやイヴァーセンと呼んでいる方が多い気がするが、発音聞く限り個人的にはイーヴァセンかイーヴェルセンだと思う。

 

13. アリ・マッキャン

北アイルランド・21歳・CM・32/4(セント・ジョンストン)

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移籍最終日、デッドライン数秒前とも言われる土壇場でPNE移籍が決定したCM。21歳ながら既にSPLで71試合に出場しており、昨季は元PNEキャプテン、カラム・デイヴィッドソン監督の下で不動の主力として国内カップ戦2冠というクラブの歴史に残る大快挙に貢献。北アイルランド代表でも既に主力として定着し、先のワールドカップ予選2試合にも先発出場して称賛を集めた。移籍金は£1.2m、セルティック、レンジャーズ等との争奪戦を制しての獲得と見られており、両クラブのファンからは「何故あんな安価で行ってしまったんだ?」と驚きの声も。スコットランドフットボール事情に精通している識者・ファンによれば、万能型でロングパスにもボールを運ぶことにもボール奪取にも優れているとのこと。PNEでも早速その優れたボール奪取力を発揮し、「アリ・マッカンテ」と呼ばれている。タックルの技術自体が上手く、カードを貰いにくいのも非常に良いと思う。

 

14. ジョーダン・ストーリー

イングランド・24歳・CB・30/1

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在籍4年目を迎えるエクセター出身のCB。加入1年目にはデイヴィスとコンビを組み快進撃に貢献。昨シーズンはレギュラーとして継続的に出場し、主力としての足場を固めた。3バックの右CBを担当し、逆サイドのヒューズほどの攻め上がりはないが、堅実なプレーで守備を支える。競り合いに強い上、今季はインターセプト数で高い数値を叩き出している。クリーンな守備も魅力で、加入以降提示されたイエローカード数はわずかに2。ディフェンダーとしては印象的な数字である。

 

15. ジョー・ラファティ

アイルランド・27歳・RB/LB・22/0

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左右のフルバックをこなすユーティリティ性と、セットプレーのキッカーも務められるほどのキックの精度が魅力であるものの、運動能力、攻撃的姿勢の不足や守備の不安定さを昨季は露呈し、シーズンが進むにつれ出場機会を減らすことに。クラブはローン移籍を模索するも、結局移籍は成立せず、登録メンバーからも漏れることとなってしまった。活躍できる場はあると思うので、頑張って欲しい。

 

16. アンドリュー・ヒューズ

ウェールズ・29歳・LB/CB・34/0

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18/19シーズンにはwhoscoredでリーグ内LBの中では最高評価点を叩き出したウェールズ出身の長身ディフェンダー。19/20序盤の怪我で調子を落とし、ファンの批判を浴びることも多かったものの、マカヴォイ監督就任後は左CBで輝く。ウイングバックの裏のスペースをカバーしながら、ボールを運んで攻撃のサポートも行い、一躍重要な存在に。今季フル稼働が期待される1人と言える。ガールフレンドはインスタグラムのフォロワー82万人を誇る、大人気TVプログラム「ラヴ・アイランド」のスター。

 

17. ルイス・リー

イングランド・17歳・CM

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アーセナルプレミアリーグの関心を集めたアカデミー出身の17歳。プレシーズンではトップチームに帯同して数試合に出場し、中盤にエネルギーをもたらした。クラブからの期待は17という背番号からも伺え、中盤は激戦区ではあるものの、トップチームに割って入ることが期待される。ノースエンドのファンとして育ち、ジャーメイン・ベックフォードが大活躍した2015年のリーグ1プレイオフでは他のファンと同じように歓喜でピッチに乱入したとメディアに語った。

 

18. ライアン・レドソン

イングランド・24歳・CM・36/2

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年代別のイングランド代表に選出されてきたCM。FIFA15~17あたりで高いポテンシャル値が設定されていたことで知っている方もいるかもしれない。加入後2季はベンチを温めることが多かったものの、昨季はチームの軸へと成長を遂げた。縦パスへの意識やキックに優れ、セットプレーのキッカーも務める。現時点で2アシストを記録し、チャンピオンシップ内では90分間平均でスルーパス数第7位、クロス数第10位、キーパス数第22位と、CMの選手にしては印象的なスタッツを残している。可愛い顔立ちではあるもののファンを熱狂させるようなハードタックルが身上。昨季ブラックバーン戦でのタイリース・ドーランへのハードタックルはシーズンのハイライトの1つ。

 

19. エミル・リース

デンマーク・23歳・ST・38/2

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昨季デンマークのラナースから£1.3mで加入。昨季は38試合2ゴールという成績で、フィニッシュワークに課題を残したものの、随所随所でポテンシャルの高さが感じられた。大柄なプロフィールからは鈍重なターゲットマンという特徴を想像してしまうが、実際は異なっていて、機動力の高さと股抜きを生かした突破は武器の一つである。地上戦ではドリブルで相手選手を抜くことができ、ロングボールを放り込んでも競り勝って相手をかわして何とかしてくれる。今季は早くもカップ戦合わせて6ゴール。飛躍の予感が漂う。先日のシェフutd戦で加入後初めてロングスローを投げたが、想像以上の飛距離にファンからは「なぜ今まで使ってこなかったんだ」との声も。これから重要な武器になりそうである。

 

 

20. イジー・ブラウン

イングランド・24歳・CAM・19/0(シェフィールドW)

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将来を嘱望されたウェストブロム出身のアタッカー。怪我に悩まされ伸び悩んだもののその技術に疑いはなく、一昨季のルートンでは8アシストを記録するなどチャンピオンシップで実績を積んできた。今夏遂にチェルシーからリリースされ、ローン生活に終止符。PNE加入時のインタビューでは「クラブのレジェンドとなりたい」などと語り、相当意気込んでいるように見えた。しかし…不運なことにプレシーズンで全治半年以上と見られる大怪我を負い、年内の復帰は絶望的に。復帰時期がいつになるか分からないが、これまでのキャリアを巻き返す奮起に期待したい。

 

21. コナー・ウィッカム

イングランド・28歳・ST・0/0(クリスタル・パレス)

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トライアルを経て加入が決まった、あの非常に将来を有望視されたストライカー。やはりチャンピオンシップの中でもフィジカルはトップクラスで、デビュー戦では途中出場ながらその強靭さ、ボールの収まりといった自らの特徴を発揮した。しかし初の先発出場でハムストリングの負傷を負い、手術が必要に。契約は1月までで、今後が不透明な状況となっている。

 

22. マシュー・オロサンデ

アメリカ・23歳・RB・32/0(ロザラム)

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今季ロザラムからフリーで加入。アメリカ代表での出場歴が1試合あり、スピードを生かした突破が魅力で、ウイングバックによくフィットしそうな能力を持つ。好不調の波が大きく、ロザラムファンからの評価が分かれている印象だが、1月のエバートン戦では圧巻のパフォーマンスを見せたように、好調時の調子を持続させられればより優秀なプレイヤーとなる潜在能力を持つ。昨季のPNE戦でも後ろからドリブルで持ち上がり逆転ゴールを演出した。故障で出遅れしており、早期の復帰が待たれる。インスタグラムのbio欄には日本語で「ビスケット」とあるが、”biscuit”はマンユナイテッドアカデミー時代の愛称らしい(なぜ日本語なのかは不明だが)。

 

23. ポール・ハンティントン

イングランド・33歳・CB・21/0

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在籍10年目を迎える「カンブリアン・カンナバーロ」。ブラックプールとの前回対戦を知っているチーム内唯一の選手。クロスを弾き返すオールドスタイルのCBで、近年は控えに回ることも多かったが、出場機会が回ってきた時には試合勘の不足を感じさせないような安定したパフォーマンスを見せてきた。そのプロフェッショナリズムは称賛に値する。今季一旦は登録メンバーから漏れたものの、先日無事登録入りを果たした。今季も彼の重要性を実感する場面が出てくるだろう。

 

24. ショーン・マグワイア

アイルランド・27歳・ST・29/3

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アイルランド代表アタッカー。PNE1年目の17/18シーズンはリーグ戦約半分の出場ながら10ゴールを挙げた。度重なる怪我で当時の運動能力、得点力は失われた印象であるものの、運動量豊富で足下のテクニックも持ち合わせ、ボールの収まりもよく、未だチームの貴重な戦力となっている。今季はリースと2トップを組み、主にリースを生かす働きでここまでは好印象。長い間遠ざかっているリーグ戦でのゴールにも期待したい。ガールフレンドのtiktokに登場し、あまりに下手なダンスで醜態を晒したことがある。

 

25. コナー・リプリー

イングランド・28歳・GK・1/0

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加入後2年半、ほとんどカップ戦のみの出場だったが、度重なるミスと対応の甘さ、そして悪い意味で日々厚みを増していく身体で悪印象を残し、ファンの信頼は失墜。今夏は移籍先を模索するも移籍は実現せず、登録外となってしまった。

 

28. マシュー・ハドソン

イングランド・23歳・GK・0/0

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アカデミー出身の控えGK。2015年、17歳でリーグデビューを果たすも、現時点でこれが唯一のPNEでの公式戦出場となっている。ビルドアップは問題なしもセービングに課題を残す。契約は残り1年、残留はあるだろうか。

 

29. トム・バークヒズン

イングランド・28歳・RWB/RM/ST・45/4

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在籍6シーズン目を迎えるウインガーファーストタッチ、右ウイングバック起用時の守備に課題も、前を向いた時のスピードはどんな相手にとっても脅威となる。ダイレクトボレー等スーパーゴールも多い。ロングスローも投げることができ、昨季はロングスローを多用するマカヴォイ就任以降チームの重要な武器となって2ゴールを演出。今季も主力としての活躍が期待される。加入後ダービーマッチで7ゴールを記録しているダービー男であり、古巣でもあるブラックプールがチャンピオンシップに復帰した今季、彼にかかる期待は一層大きい。現地でも発音が分かれるが、面倒なので自分は結局バーキーと呼ぶ。南アフリカ代表となる資格を持ち、噂が頻繁に持ち上がるが、進展はない。

 

31. スコット・シンクレア

イングランド・32歳・LM/ST・37/9

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スウォンジーセルティックで一時代をを築き、マンチェスター・シティにも在籍したことのあるウインガー。試合から消えることも多く、有名なセルティック時代からのチャントにあるように”as fast as lightning”ではもうないかもしれないが、シュートテクニックなど局面でのクオリティはまだまだ健在。ボーンマス戦でのキーパーの意表を突く超ロングシュートやキーパーから逃げるような弾道のシュートで、昨季はチームトップの9ゴールを記録した。ただ加入当時の期待値からすれば物足りないのも事実。さらなる活躍を期待したいのが本音である。

 

32. ジョシュ・アール

イングランド・22歳・LB/LWB・5/0(プレストン) 8/0(バートン)

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身長は196cm、スケールの大きなアカデミー出身レフトバック。18歳でトップチームに割って入るも、守備の粗さが課題となり、ここ2シーズンはローン生活が続いていた。迎えた今季、ウイングバック起用で守備の負担が軽減されると、一躍レギュラーへと躍り出ることに。もちろん空中戦には強いものの、それ以上にサイドからドリブル突破や果敢な攻め上がりを繰り返し、巨体ながら優れた機動力を誇る。小柄な体格の選手と比べても見劣りしないレベルだと思う。まさしくロマンの塊、フル稼働して飛躍のシーズンとなることを期待したい。

 

38. ジョー・ロドウェル=グラント

イングランド・18歳・ST

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アカデミーから今夏昇格したストライカー。プレシーズンから積極的に起用され、公式戦でも出場機会を得ている。プレシーズンのウィガン戦では抜け出しから得点を挙げ、得点後には非常に嬉しそうな様子で、SNSでも舞い上がっている様子だった。インタビューでクラブ愛を度々強調する18歳、今後が楽しみである。

 

40. ジェイミー・トーマス

イングランド・24歳・CAM

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彼にとっては夢のような夏だったに違いない。毎年恒例バンバー・ブリッジとのプレシーズンマッチ、バンバー・ブリッジの選手として素晴らしいミドルシュートを2本決めたトーマスは、PNE首脳陣の目に留まりトライアル契約を結ぶこととなった。トライアル契約中、アクリントン戦ではヘディングで先制点、ウィガン戦では同点弾の起点となる素晴らしい縦パスを披露。正式契約を勝ち取った。元々はボルトンで非常に期待された若手選手だったものの、バーンリーを放出された後に心の病を患い、フットボール界から18か月離れたという苦労人。登録メンバーからは漏れてしまったものの、この移籍が彼のキャリアを再び格段に前進させるだろう。いずれここで活躍できることを願いたい。

 

44. ブラッド・ポッツ

イングランド・27歳・RM/CAM・42/5

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度重なる宇宙開発、ボールロストと、確かにプレーは雑かもしれないが、大きな体でチームのために走り、ランでチャンスを生み出してくれる貴重な存在。中盤のポジションを幅広くこなし、アレックス・ニール時代では大きなチーム相手の試合で重宝される場面が多かった。ブレントフォード戦の逆転弾、ノリッジ戦の劇的同点弾のように、重要なゴールも多い。アンチも多いが、彼らを黙らせるような活躍を期待したい。

 

45. ジョシュ・マーフィー

イングランド・26歳・LM/ST・32/2(カーディフ)

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移籍期限最終日にカーディフからローンで加入したウインガー。2018年にはノリッジから当時PLに昇格したカーディフへ£11mで移籍している。縦への突破力が最大の武器で、PLでも十分通用していた。PNEにとっては待望のドリブラーで、ボールを持てば非常にワクワクさせてくれる存在である。今のところPNEでの出場全てが途中出場であるので、早く先発で見てみたい。来夏で契約が切れるため、来夏にフリーで加入する可能性がある。ノリッジ時代、キャリア序盤にマカヴォイから指導を受けており、これが加入への大きなファクターとなったと言われている。期限最終日、移籍に向けてマカヴォイから電話がかかってきたときはベッドに寝転がり、寝ようとしていたとか。まさに土壇場での移籍である。

 

監督 フランキー・マカヴォイ

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長らくアレックス・ニールのバックルームスタッフを務めた人物で、昨シーズンニールの解任に伴い暫定監督を務めることに。チームはマカヴォイの下自信を取り戻して8試合で17ポイントを稼ぐ高パフォーマンスを見せ、正式監督に就任する運びとなった。戦術的な面ではまだまだ未知数だが、マンマネジメントや選手を成長させることに関しては優れていると感じる。プレシーズンではアカデミーの選手を積極的に起用し、現在ではリースやアールを継続的に起用して自信を持たせている。複数の選手がメディアに対して彼の優れた人間性について語るなど、選手からの信頼も厚い。現在54歳だが、これが監督初挑戦。プロフットボーラーとしてのキャリアはなく、10年前はまだロイヤルメールに勤めていたという異色の経歴の持ち主である。以下の記事でロイヤルメールでの経験はフットボール界でも生かされていると本人は語っている。

Preston’s accidental manager Frankie McAvoy: ‘I thought I would always be in Royal Mail’ | Preston North End | The Guardian

 

オーナー トレヴァー・ヘミングス

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御年86歳のビジネスマン。不動産や旅行産業で富を築いている。競馬界では非常に有名な存在であり、100頭以上の馬を所有し、彼の所有する馬がグランド・ナショナルで3度優勝を果たしているという。彼の所有する馬に騎乗する騎手は緑と黄の勝負服を着用し、PNEのアウェイキットにも毎年採用されているこのカラーリングはオーナーの希望とみられる。常に(特にコロナ渦では)クラブを安定した財務状況にしてはいるものの、£1bともいわれる資産額に反してあまりにも消極的なクラブへの投資姿勢が原因で、特に最近はファンからの批判が強まっている。

 

会長 クレイグ・ヘミングス

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名前から分かるようにオーナーの息子。会長の座にいることになっているが、セレモニー以外で本当に何かしているのを見たことがないし、聞いたこともない。どんな顔かすら覚えていない。

 

ダイレクター ピーター・リズデイル

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まあ実質会長みたいなもの。かれこれ在籍10年目ととなる。かつて会長としてリーズ・ユナイテッドを破産寸前まで追い込んだことで有名。ただPNEでは落ち着いて反省したのか、財政面では比較的安定したクラブ運営を行っている。EFL内での代表的存在にすらなり、「PLの資金は下部リーグまで分配されるべきだ」など至極真っ当な主張をしている。ただやはり無能さが目立つのも事実。在籍年数が増すに伴いクラブ内での権力が増していっているとみられ、近年は契約更新や移籍活動での失敗が目立つようになった。代表的なのが昨冬のベン・ピアソン、ベン・デイヴィス、ダーネル・フィッシャーの売却。いずれもチャンピオンシップ上位クラスの欠かせない主力選手だったのだが、売却時点で契約は残り6か月を切っており、3人合わせて僅か£2m以下で売ることとなってしまった。本来なら最低でも£10mは取れたはずだった。ピアソンは後にファンで運営されるポッドキャストに出演し、クラブからの契約更新へのアプローチが熱心でなく、数か月間放置されていたと語っている。フィッシャーの売却に関しても非常に疑問に思っていた様子だった。そのほかにも近年はカラム・ロビンソンのような若手選手の獲得が減り、リーグ1レベルの中堅・ベテラン選手の獲得が増え、また現在ブラックバーンで活躍中、タイリース・ドーランのリリースに代表されるように、ユースシステムを軽視した。RidsdaleOutの声は日々高まっている。移籍期限最終日のマッキャン、マーフィーの獲得でそれが変わることもなさそうだ。

ピアソンのインタビュー

Impassioned Ben Pearson interview as PNE exit, contract and Alex Neil addressed - LancsLive